研究紹介

4.飼育温度忌避行動の分子機構ー記憶・学習の解明を目指して

 C. elegansは、ある温度下で餌(大腸菌)の無い状態で一定時間飼育されると、 温度勾配上で飢餓を体験した飼育温度から逃れるように移動する。我々は、 飢餓の体験に関わらず常に飼育温度へ移動する性質を持つ飼育温度忌避異常aho変異体(abnormalhunger orientation)を 多数単離し、現在、これらのaho変異体の行動・遺伝解析および原因遺伝子のクローニングを行っている。 これらの解析により、温度記憶と飢餓の関連付けの過程に関与する遺伝子や、飢餓への応答に関与する遺伝子を同定し、 神経可塑性、記憶・学習機構を明らかにしたい。そして、生理学的手法も用い、 温度走性の神経回路を支えるシグナル伝達経路の全体像を見たいと考えている。 今後、これらの解析することで、動物の記憶・学習のメカニズムの解明につながるものと期待される。

1.温度走性の神経制御モデル

2.温度走性に関与する遺伝子

3.神経回路の活動の生理学的モニタリング

4.飼育温度忌避行動の分子機構ー記憶・学習の解明を目指して

http://bunshi3.bio.nagoya-u.ac.jp/bunshi0/index.html